2001年最後の旅の日々
12/24-12/31/2002

12/24(月)2001 晴
この年末年始、私は鹿児島の実家への帰省をMINIによる移動で行ってしまおうとしているのである。片道1,300kmにはなろうという長い道のりである。
ということで年末年始の夜中に高速道路上で止まってしまってはとても困るので整備である。MINIいじりに関しては一日の長があるさすらいのタクシードライバー・クドウ氏に手伝ってもらうことにした。
13:30過ぎにさいたま市のクドウ家に到着。まずは近所の自動車用品店にて5番のプラグ(NGK BPR5EY)を買い込む。今回は点火系の軽整備が第一の目的だ。駐車場にて作業開始である。グリルを外してディストリビューターを開ける為にまずはプラグコードを外す。すると何やら謎の液体がコードの端からどろり点火コイルからオイルが漏れているぞこいつはいけない。
ということで始めようとした作業を早くも中断。クドウ氏の穴ミニで最寄りのミニショップであるGARAGE CANTICに赴く。しかし何やらとても高価なものしかなかったのでコイル購入は断念。ついでに替えてしまおうってことでディスビのポイントコンデンサーを購入。取り敢えずこれで作業開始だ。
ローターを抜き、ディスビの配線を外してポイントを取り外す。コンデンサーを交換して新しいポイントを取り付け。さあポイントのギャップ調整だ。ところがこいつがなかなか難儀である。ゲージで0.35mmの隙間を計り、ネジを締めるとどんどん隙間が狭まっていく。こりゃ結局目分量で合わせて締めたところで計るしかないぞという結論。試行錯誤を繰り返す。しかる後に今度はプラグの交換
クドウさんの普通のプラグレンチで2番から4番は簡単に外れる。そして問題の1番。以前購入していたエアコン付き車用のレンチを使用するがこれがたいへんに力を要するものなのであった。ところで外したプラグは相当真っ黒だったのだが燃調をいじっている時間もないので取り敢えずそのままに新しいプラグをねじ込む。
もう大分日も暮れてきたのだが矢張りコイルは心配だ。再び穴ミニに乗り込み今度はタートルトレーディングへ。いつも遅くまでやっている店なんだそうだけど到着するとまさに閉店せんとするところ。「すぐ済むから」と頼み込み慌ただしくLucasのスポーツコイルを購入。クドウ家に舞い戻る。
穴ミニのヘッドライトを作業燈代わりにコイルを付け替えて作業終了。無事エンジン始動
いやクドウさんいつも有り難う。食事までごちそうになってしまって。なかなかお返し出来ませんな。クドウ家出発時の距離計24,900km。何やら回転が上の方まで滑らかになったような気がするぞ。

12/27(木)2001 曇/晴
自宅近くの路上にてタイヤのローテーションを実行。いつもながら車載ジャッキは危なっかしいけれども便利だ。作業を終えて空気圧を測ってみると1.8kg/m2位。足踏みポンプでひょこひょこ入れる。走行距離は約24,980km

12/28(金)〜12/29(土)2001 晴/曇/小雨/晴
ということでいよいよ無謀な計画を実行する日がやって来た。一部始終はこんな感じでありました。

28(金)17:00 24,985km 横浜自宅発。
*出発前に冷却水とオイル量を点検。オイルを若干注ぎ足す。
28(金)17:15 横浜青葉ICより東名へ。
28(金)18:30 静岡県内にて渋滞にはまる。
28(金)19:15〜19:35 日本平SA(静岡県)にて休憩。
*渋滞に嫌気がさして早めの休憩。右脚太股が痛くなってきた。肉まん一個食べる。
28(金)**:** 豊橋料金所(愛知県)で検札。
*車種が「」になっていることが判明!。料金所のおじさんは責めるかのように指摘するがそれは私のせいではないぞ。
28(金)21:30 小牧JCTより名神へ入る。
28(金)22:00 25,387km 養老SA(岐阜県)にて給油。給油量は26.9lで燃費15.17km/l(区間距離408km)。
*燃料系の針はほとんどEを指していた。ギリギリでたどり着いたつもりだが実際にはそうではなかった。給油所に直行したためここでは休憩出来ず。
 計器上はエンプティ
28(金)22:30 25,425km 多賀SA(滋賀県)で休憩。
*どうもタイヤが気になるのでチェックしたところ右フロントのバランスウエイトがなくなっている!。どこかで飛んだのだろうか。いつもよりハンドルを伝わってくる振動が大きいように名古屋あたりから感じていたのだが気のせいではなかった。次の休憩時に給油所で作業できるか?。
*そろそろが痛み始める。
 多賀SA バランスウエイトがないぞ!
28(金)23:15 吹田JCTより中国道へ入る。
28(金)23:** 西宮**SAの給油所でバランス取り出来るか訪ねるが不可能とのこと。
*機材がないのか人手がないのか業務外らしい。下に降りてみるよう勧められる。
29(土)00:00 西宮北ICで高速を降りる。
*料金所のおじさんが気づかなかったため「」のままで料金を支払ってしまった!。8,850円。普通だといくらなのだろう。
最寄りのGSでバランス取りを頼むが夜なので出来ないとのこと。
*「晩だから」と木で鼻をくくったような返事だった(もちろん関西弁)。暇そうだったけどね人もいたし。バランスの件は朝まで走ってから考えることにする。
29(土)00:05 再び西宮北ICから中国道へ。
*今度は「普通」になった。
29(土)00:10 神戸JCTより山陽道へ入る。
*別に中国道のままでも行けるのだが山陽道経由の方が若干短い。雪の心配も少ないし。
29(土)00:50〜01:25 25,643km 竜野西SA(兵庫県)にて休憩。
*当てずっぽで入ったら改装中だった!。プレハブで営業中の食堂で「ピリ辛ラーメン」なるものを食べる。別にうまくもまずくもない。向かいに座った二人は福山通運のドライバーらしい。
29(土)02:10 25,712km 吉備SA(岡山県)にて給油。給油量17.1lで燃費は19.01km/l!(区間距離325km)。
*ひょっとしてこの燃費は最高記録か?。もっとも「満タン」の誤差は大きいのだろうが。
*それにしてもタイヤのばたつきが大きくてやはり運転しにくいぞ。タイヤに悪影響は出ないだろうか。
 給油所も大渋滞。 給油所も大渋滞。
29(土)03:50〜04:10 25,892km 宮島SA(広島県)にて休憩。
29(土)05:10 26,001km 佐波川SA(山口県)にて給油。給油量23.5lで燃費12.30km/l。(区間距離289km)。
*ほら、よかった後はそんなによくない。
29(土)05:25 山口JCTから再び中国道へ。
*美祢あたりから断続的にがパラついてくる。

29(土)06:04〜08:10 26,085km 壇之浦PA(山口県)で休憩。
*横浜から13時間1,000kmあまり。ようやく本州の端までやって来た。壇之浦PAは関門橋の袂にあるPAである。ここで初めての長い休憩。エンジンも休ませた方がいいだろう。シートを倒して横になり、眠くはないのでMf誌を読んで過ごす。今号はクーパー特集。
*明るくなって来たので起き出す。断続的な小雨は続いている。軽食堂でかき揚げソバを食べる。汁の甘みに西日本を感じる。
*実家に電話。折角壇之浦にいるならかまぼこを買ってこいとの指令を受ける。7本買い込む。
*出発前に冷却水とオイル量のチェック。冷却水は減ってないがオイルが若干減っている。注ぎ足す。
*エンジンを掛けるといつもより排気音がボロボロと大きいような気がする。ウエスで排気口を塞いでみるが排気漏れではないようだ。まあこれだけ高速走行を続けていればこの程度のことはあっても不思議でない。走行に支障はなさそうなので出発!。
 関門MINI 関門橋とMINI

29(土)08:10 関門橋を渡り九州道へ入る。
29(土)08:40〜09:20 古賀SAで睡眠。
*ところが間もなく眠くて仕方なくなってきた。SAに駆け込み、シートを倒してあっという間に眠りに落ちる。
29(土)10:25〜40 26,268km 北熊本SAで休憩。
*古賀SAでは目覚めた瞬間に出発したので顔を洗ってコーヒーを飲む。
*九州道は結構なだ。でもみんなとっても飛ばす。
29(土)11:10 南九州道に入る。
*実家の場所は鹿児島といっても鹿児島市ではなく、熊本県に近い北西部の郡部である。南九州道を終点まで走り、国道3号を南下するのである。
29(土)11:20 26,337km 日奈久IC(熊本県)にて南九州道を下り、国道3号を南に向かう。
*高速の終点に辿り着く。今度は普通車料金を支払う。西宮北→日奈久で14,850円
29(土)11:30 26,341km 最初に見つけたGSで給油。給油量26.3lで燃費12.93km/l(区間距離340km)。
*今日はバランス取り作業出来ないというので、この先国道沿いにタイヤショップがあることを教えてもらう。
29(土)12:10 26,375km 熊本県芦北町と水俣市の境にあるタイヤショップで右前輪バランス取り。
ジャッキアップの仕方とかホイールナットの締め付けトルクとか、店のおじさんにいちいち指示を出して作業してもらう。もちろんホイールレンチは持参のインチサイズ。料金は1,050円
*作業を終えて走り出すと明らかに安定感が違う。名古屋あたりからの運転のしにくさは1,000km以上走行の後ようやく解消されたのである。
29(土)13:10 26,341km 鹿児島県出水郡の実家に到着。
横浜からの走行距離1,356km所要時間は20時間10分。長い道のりであったが意外に早かった。
*腰は痛いが眠気はあまり感じない。
 実家に到着

ところがこれでめでたしとはならないのだ。駐車して下りてみると右前輪のホイールキャップがないぞ!。どこかで落としたらしい。きっとバランス取りしてもらったときにキャップの付け方が不十分だったに違いない。

ホイールキャップがないぞ!

電話帳で関係ありそうな店を探して電話番号を教えてもらい、問題のタイヤショップに電話して捜索を依頼。同時に自分でも探しに出ることにする。父も一緒に行くというので実家のギャランで出発だ。道の両脇とセンターライン付近を気にしながら通ってきた道を逆に辿っていく。
と出水に入ったあたりで携帯に電話。問題の店からだ。出水方面へだいぶ探したが発見出来ずとのこと。諦めるにはまだ早いので引き続きタイヤショップからの道を遡る。
しかし発見出来ぬままに問題の店に辿り着く。取り付けが不十分で脱落したのだから早い内に起こったことに違いない。店に近い場所で車を降りて捜索することにする。国道3号線は店のあたりから上り坂になりカーブを描いている。このあたりが怪しい。落ちたキャップが付いていたのはセンターライン側であるから外れて反対側の端へ転がった可能性が高い。という予測の元に道端の草むらの中を目視して辿る。しかし発見出来ぬままに車へ引き返しながら再び目視していると車の近くを探していた父より「あった!」との声。駆け寄ってみるとまごうことなき我がMINIのホイールキャップである。予想通り草むらの中で発見したらしい。見たところ損傷なし。
よかったよかったもし見つからなければ二度と入手出来ないところだった。一応タイヤショップに報告して帰路に就く。タイヤショップのおじさんは恐縮していた。
そんな訳でなんだかマイナーな事件が色々あったこの日は、無事に日暮れを迎えたのである。

12/30(日)2001 晴
長距離高速連続で走ってきたのでオイル交換してやることにする。ところがこれが事件の始まりだったのだ
ガレージにて夕方作業開始。ジャッキアップしてオイルを抜く。もちろん真っ黒だし粘度もだいぶ下がっている感じだ。フラッシング用に安売りオイルを入れて30分ばかりドライブ。
ガレージに戻って作業再開。あたりはもう暗くなってきたので屋根付きは有り難い。いつものようにまず足回りのグリスアップ。エンジンが適当に冷えた頃を見計らってオイルを抜く。

屋根付きガレージは男の夢ですな

そしてグリルをはずしてオイルフィルターを交換する。横浜から運んできた4CRを入れて作業終了。グリルを付ける前にまずエンジンを掛けてみる。
と、前に回ると足下にどんどんオイルがあふれてくるではないか!オイルフィルターの取り付け部から漏れ出している。慌ててエンジンを止めて古タオルと新聞紙を引く。
おかしい。フィルターはいつもと同じ具合に締めた筈なのに。取り敢えずフィルターレンチで増し締めする。補充用の1l缶のオイルを入れるが圧倒的に量が足りない。レベルゲージの先に付く程度だ。
高価なオイルは無駄にするしガレージの床は油まみれになるし踏んだり蹴ったりだ!。ひょっとしてフィルター取り付け部が痛んでいるんだろうか。
しかも車体後部に回ったときにガレージ床面にマフラーから煤を吹いた跡を発見。燃調が濃すぎるのか出発前の点火系整備に問題があったのか。

煤を吹いたぞ!

オイルがないのでやむなく作業を中止する。バランスウエイトやホイールキャップの件と言い2001年の暮れはなんだかよくない感じだぞ。

12/31(月)2001 曇
川内市にジェームズがあることが判ったのでオイルを買いに行く。ジェームスならWAKO'Sの商品があるはずだ。
4CRを買って帰って夜10時頃から作業開始。日中は色々と用事があったのだ。まずは一旦取り付けたオイルフィルターを外してみる。パッキンがずれたりしていた訳でもなさそうなのでそのまま取り付け。手締めの後にフィルターレンチで締めてやる。
エンジン内にどれだけオイルが残っているか判らないので何度かレベルゲージを確認しながら注ぎ込む。4l缶の半分強入れたところでmaxになった。
さあそしてエンジンを掛けるぞ緊張の瞬間だ。今度はオイルは溢れてこなかった。ほっと胸を撫で下ろす。オイル交換時の距離計26,345km
しかし後ろに回ってみるとマフラーが白い煙を吐いているぞ。オイルが燃焼室内に入ってしまったか。入れすぎた積もりはないのだが。これはますますを生み出してしまうな。
まあ取り敢えずどうしようもないのでグリルを取り付け試運転に出る。走りは問題なし。意識的に回して走ると途中から白煙は消えた。
まあ今回はこれでよしとしておこう。横浜に帰ったら点火系吸排気系の整備をしなくちゃ。試運転から帰ってくると年明けの20分前だった。
*なお、2001年の年間走行距離は約12,487kmでした。

return  back  go