駐車場たるや必ずナナメだ。
01/01（月）2001 曇／ちょっと雪／晴
新世紀最初の日、桜江町の天気は曇ベース。たまにとても細かく乾いた雪が降る。昼には仕事も終わり、実家のある広島へ向かう。「風の国」発12:45。出発時距離計13,858km。
「風の国」 から高速道路は目と鼻の先。旭インターより浜田道に入る。中国道、山陽道へ抜けて広島へ。山陽側へ抜けるに連れて天気が良くなる。広島の実家着14:20。到着時距離計13,953km。なぜだかついつい飛ばしてしまい、140km/h近くまでスピードは出ていた。速度計の上限だね。
新年だし新世紀だし、 汚れた車体を洗ってやることにする。汚れを水とカーシャンプーで落とし、ワックスを塗る。ワックスなんて使うのは初めてだ。ＭＩＮＩというのは細かい部分が沢山あってなかなかやりにくい。つい沢山塗りすぎるという初心者が陥りがちな失敗をしながらなんとか日暮れ前に終わらせることが出来た。ミッドナイトブルーが深みを増して美しい。謹賀新年。
駐車場たるや必ずナナメだ。
01/02（火）2001 曇／晴／強風
左右の車高の差を改めて見てみると左側は指3.8本、右側は3.2本という感じ。その差およそ5mm。最初思っていたよりも差は小さい。ほんのこれだけで直進性に影響が出るものか。
自分で調整できないかとジャッキアップしてタイヤを外してみるがハイローの調整には無闇と太いナットを回さなきゃならないことが判明。そんな工具は持っていない。
実家からそう遠くない所にMINIショップが二軒あることを以前Mf誌の広告で発見していたので行ってみる。こんな時期から開いているとはもとより思っていないが、まあ偵察である。一軒は住宅街の中の小さな店、もう一軒は工事現場近くの大きな整備工場という感じ。いずれも営業は7日からだそうなので今回は行くタイミングはないだろう。
そうそう新年でおめでたいからというよく分からない理由でタンクキャップエプロンを裏返してユニオンジャック柄にしてみた。
01/04（木）2001 晴／強風
ここ数日広島に吹き荒れる強風。遙か大陸から黄砂を運んでくる。洗車したての我がＭＩＮＩも、瞬く間に黄色い砂粒に覆われた。顔料を吹き付けたかのようだ。
我が家のある山陰は雪らしいというのに広島はとても暖かく、ちょっと走るとすぐに電動ファンが回り始める。
夜、実家のギャランが停まっている駐車場に我がＭＩＮＩを入れる。明日から二泊三日で鹿児島へ行くのだ。この駐車場は前後にナナメなのでギアをローに入れサイドブレーキを引いた上に後輪に輪留めを掛ける。近所の空き地で拾ったちょうどよく三角の石だ。またしばしのお別れである。
01/07（日）2001 雨／強風
強風吹き荒れる九州自動車道を駆け抜けること約600km、鹿児島から広島に帰ってきた私を待っていたのは雪に埋もれて偽ホワイトルーフとなった我がMINIであった。それどころかボンネットも真っ白だ。
ワイパーは無事だった。よかったよかった。
チョークを引いて始動を試みること数回、冷え切ったエンジンは漸く掛かったのであった。雨の中エンジンが暖まるまで暫く走る。調子は悪くないが何しろ寒い。思いの外のロングドライブとなったのである。
01/08（月・祝）2001 晴／雨
広島→松江の200kmドライブ。天気雨の降る不思議な天気。広島発12:30。出発時メーター14,075km。実家から最も近いガスステーションに寄る。
するとアルバイト君が間違えてレギュラーガソリンを入れてしまった。ハイオクと言ったのに。指摘してオクタン価を上げる添加剤を入れて貰う。
中国道を走り三次から54号線へ。雪は路傍や斜面に薄皮まんじゅうのように残っているだけだけれども冷たい雨が降る。空も暗く水しぶきで視界も悪いのでライトを点けて走ると対向車線からパッシングで「点いてるよ」と教えてくれる車もある。余計なお世話なのである。対向車に気づいてもらうために点けているのに。パッシングと言えば犬のジョンのMINIは最近パッシング出来ない。スイッチの接点が減ってでもいるのだろうか。大して支障はないのでそのうち見てみようと思っている。
松江着15:40。距離計14,280km。松江は雨上がりの晴天だ。コイン洗車場に直行して道中の泥汚れを洗い流す。
01/10（水）2001 雨
スズキオート松江からの請求書が来ていたので振り込みに行く。リアフェンダー板金、ピラーキールとオーバーフェンダー取り替え、塗装などで\51,870-。二度とこのようなことがないようにと自戒する。
それにしてもSpriteデカールは未だ手に入る見通しなし。いよいよ自作するか？。
01/13（土）2001 雪
朝目が覚めると雪だった。湿り気をたっぷり含んだ雪がどかどかと降っている。我がMINIは駐車場で雪に埋もれつつある。暖機の間暇なのでボンネットストライプの形に雪を残して偽クーパーにしてみる。
でも紺のクーパーはなんだか似合わない。
今シーズン初の雪道ドライブ。山陰のこの地に住んで早五年目、スタッドレスと言えども油断ならぬのはよく判っている。二速あたりで踏み込むとタイヤが空転するのが判る。出発間もなくはエンジンも不整脈。なかなか暖まらないのでいつもに増して遠回りで職場へ向かったのである。
そして夜はもちろん凍結路。とにかく「急」を避ける運転で0:30帰宅。
01/14（日）2001 大雪
昨日にも増してなかなかの大雪。昼から職場に出掛け、ようやく仕事を終えたのが午前四時。外は吹雪だ。いつものように水分をたっぷり含んだ雪ではなく、細かくてさらさらした雪だ。
何度も何度もセルを回してなんとかエンジンを掛け、少しでも早く暖機するためにエアコンを点けっ放しにして荷物を片づけに戻る。
駐車場に戻ってくると、あれ、なんだか静かだ。エンジンが止まりエアコンだけが回っている。再始動を試みるも何度やってもセルがちゃんと回らない。これはしまった。エアコンがいけなかったか。
周りに車はあっても人はいないしジャンプスタートは不可能だ。これは押し掛けか？。外は相変わらず吹雪き、気温は氷点下4度くらいか。
取り敢えずちょっと押してみるがあまりの寒さに数メートルで諦める。ダメ元でキーをひねってみたところ有り難いことにセルが回りエンジンが掛かった！。
ひょっとして押してみたからか？。そんなことってあるのかな？。
とにかく吹雪の中を遠回り遠回りで充電と暖機を心掛け、真っ白な路面を走って4:40帰宅したのである。
