20世紀の夜更けの日々
12/10-12/31/2000

12/10(日)2000 小雨/曇
どうもこないだショック交換してから車内がとてもガソリン臭い。最初はショック交換のために燃料タンクを外した際の匂いが残ってるのかなと思ったけれども、以来ずっと続いている。ちょっと距離を走ると気持ちが悪くなるくらいだ。エンジンルームを開けてキャブレター及びその周辺には異常なし。トランクを開けてみると燃料タンクに幾筋もの跡が。ガソリンが漏れて流れたものらしい。
例によってよく判らないので「かたつむり」へ。「かたつむり」では作業が立て込んでいたので協力関係にあるらしい「夢屋」なる店へ。店の主人?はつなぎを着た大きな若い人だ。見てもらうとタンク上部の空気抜きのためのホースが抜けていたらしい。ショック交換のため外したときに差し方が甘かったようだ。 あっと言う間に解決を見る。
ついでに最近液漏れの激しいラジエータ・キャップ周辺を見てもらう。だらだらと液が流れた跡があり、こないだ開けてみたら大分減っていたのだ。「キャップじゃないですね」と大きな人。空気抜きのパイプの根元、取り付け部分から漏れているらしい。「直すとなるとラジエータ屋さんに持っていって大事になるし、夏までになんとかすればいいんじゃないでしょうか」だそうだ。せいぜい液の減り具合に気を付けよう。

ガソリン漏れ クーラント漏れ

さらに最近開け閉めのきつい助手席ドアを見てもらった。ドアがちょっと下がり、ロック機構の部分が受け側の金具と接触している。受けの金具を調整して終了。
「かたつむり」に戻るとそこにグレーのMINIがやって来た。MANABOOさんネズミ男MINIだ。 冬に向けてのタイヤ交換のためにスペーサーを貰いに来たのだそうだ(MANABOOさんのMINI、夏タイヤは10インチ、冬タイヤは12インチ)。ヤレ具合の美しいMK-3の最終型だ。
*犬のジョンはMac党なのでローマ数字は使わないでおきます。WINでローマ数字を書かれるとMacでは(特)とか(監)に化けるのです。なお丸数字は(日)(月)(火)という具合になります。でも逆ではどうなるのかな?。

12/11(月)2000 曇/雨/雹/雪
この冬一番の寒い日。雨だか雪だか雹だかよく判らないものが降っている。とても風の強い日。
後輩KのRENAULT 4マフラーを折ってしまったらしい。昨日のこと、職場の駐車場に入れようとバックしたところマフラーの先端をぶつけて中途から折れちゃったそうだ。キャトルは駐車場に置きっ放し。折れたマフラーを車内にしまい込んだままキーを自宅に忘れてきてしまったというので我がMINIで一緒に取りに行く。 この車は私が買わせたようなものなので私は出来るだけ面倒を看てやろうと思っている。

後輩Kと4
納車当日のキャトルと後輩K。

ところがこれが事件のきっかけであった。もう真っ暗な夕方の5時過ぎ、彼の家に向かう途上。 とても寒くてエンジンも暖まらないので私は紅葉マークの高齢ドライバー(都会では馴染みがないかな?)並の運転をしていた。そして信号待ちから発進しようとしたところ後ろから軽自動車がゴツン。追突である。バンパーが下向きに折れ曲がってしまった。まあ微速での事故のこと、大したことはないし時間もないので連絡先を聞いてそのまま別れる。
キャトルのキーを取りに行くのは諦め、私はそのままスズキオート松江へ。ご主人と共にどこが被害を受けたか検分する。バンパーと取り付け部分の歪みは明らかだけれども、トランクの蓋の歪みは元からなのか今回なのか判別に苦しむ。黒いバンパーは再生可能なのだろうか。幸い同型の灰色のバンパーがストックされていたので、再生不能の場合にはそれを黒く塗ってもらうことにする。

損傷箇所は何処だ?
わかりにくいですけどバンパー下に曲がってます。

この冬一番の寒い日。早々に装着したスタッドレスタイヤがいよいよ効果を発揮か、と思いきやそんな訳で入院となってしまったのであった。

12/12(火)2000 曇
朝、スズキオートから電話。バンパーは一部に割れが生じており、再生は無理らしい。 灰色のバンパーを塗ってもらうことにする。トランクの蓋の歪みは、ゴムの癖から判断するに元からのものらしい。けれども蓋の下部によくよく見なければ判らない微少なへこみがあるそうだ。これを直すには「Sprite」シールを剥がさなきゃなんないらしい。それはなのでよくよく見なければ判らないんならいいですということにする。
代車に残されたのはスズキアルトのマニュアル車。 エンジン音が静かだったりとかペダル配置とか5速まであったりとか、ワイパーと方向指示器が逆だったりとか、違和感は色々あるけど何より慣れないのは電動ウィンドウだ。駐車のとき窓を開けたままエンジンを切ってしまいもう一度電源を入れる羽目に必ずなる。

12/14(木)2000 晴
夕方6時過ぎ、スズキオートから電話。板金修理がもう終わったらしい。早速取りに行く。既に日はとっぷりと暮れ見にくいものだが以前と全く同じ様に見える。わざわざ黒く塗り直してもらった新しいバンパーはやっぱりきれいで新しい感じだけどね。ご主人によるとトランクの蓋のヒンジ周りがほんのちょこっと凹んでいるそうだけど、「その気になって見れば」という譲歩付きなので、そんなとこをその気になって見る人は居ないのでまあよいのだ。
そうそう後輩Kのキャトルももう直っていた。部品があったのでマフラーを丸ごと交換したそうだ。見れば見るほど水道管のような一本マフラー
ほんの二日ぶりだけれどもなんだか久しぶりなMINIの運転。ハンドルの重さに正確な操作を要求するシフトとダイレクトな反応、段差でガタゴト、何もかも懐かしい
お帰り我がMINIと言おう

生まれ変わった後ろ姿 新バンパーと蓋の凹み

12/15(金)2000 晴
世紀末の師走もあと半分。世の中はざわざわと落ち着かない。
仕事で平田市の一畑薬師周辺に赴く。天気もよく久しぶりのMINIでのドライブは楽しい。
午後3時過ぎ、主な目的を果たした私は或る地点を俯瞰できる場所を探していた。サンレイクなる施設のある場所に登ってみるが不適。平地を挟んで対岸に、工業団地へ登る道が見える。私はそこへ登ってみることにした。
細く角度のきつい道に車を入れ、下がどんな風に見えるのか坂の途中から確認。上に転回できる場所があるか不明なのでそのまま後退して降りようとする。
これが間違いの始まりだった。細く急な、カーブした坂道をバックで降りることのいかに危険なことであるか。思った以上の勢いで車は下がり、右後方のガードレールにゴチン。ああ、昨日帰ってきたばかりだというのに。右と後ろのパネルの継ぎ目部分を中心に凹み。継ぎ目のフィニッシャーは外れ、オーバーフェンダーもブラブラしている。

損傷箇所

その足で松江に引き返し、スズキオート松江に直行。凹みは板金、フィニッシャーとオーバーフェンダーは交換、ということになる。「そんなに大事でもない」とご主人は言うけども、こうも続くとつい余計なことを考えてしまうよ。何かに憑かれてるんじゃないかとか。ということで復帰わずか一日、我がMINIは再び外科手術のため入院してしまったのである。
それにしても私には珍しい操作ミスである。誰を責めることも出来ない。得た教訓、「急いては事をし損じる」。

12/22(金)2000 晴
ようやく板金が終了し戻ってきたのである。長い一週間であった。
仕上がりは上々で以前と同じ様に見える。塗り直した箇所も全く判らない。しかし問題が一点。損傷箇所を塗装するためにSpriteシールを剥がしたのであるが、新しいシールが廃番で入手できないのだそうだ。入手できたものは色が違ったりするらしい。さあどうするか、考えどころである。
1991年当時の何の変哲もないMINIをそのままに維持するという気持ちでいるのであるから当然復元したい。何とか入手する方法はないものだろうか。いずれにせよ、スズキオートが入手したものを見てから考えよう。

修復箇所
やはりないと寂しいものだ。

12/25(月)2000 曇/雨/雪/強風
この冬一番の寒さだそうで強風が吹き荒れ、雪らしきものも舞っている。
年末で多忙を極める仕事の合間を縫ってスズキオート松江へ。色が違うというSpriteシールを見るためだ。
するとこれは見事に色違いで80%グレーという感じ。犬のジョンのSpriteシールはシルバーグレーだ。

色違いシール

さあどうしようか。幸い形は全く同じなのでいざとなればこれを元に作るかな。でももう少し探してみよう。取り敢えずなくても走ることに支障はないことだし。
夜、ベスト電器へフラフラと。売場を一回りするとそこにはMANABOOさんが。ネズミ男MINIの主だ。「真ん前に駐めといたよ」とMANABOO氏。駐車場に出ると濃紺のスプライトの向かいにはグレーのMK-3。フェンダーレスは美しい。
そう言えばヒトミさんプリンMINI(プリンMINIの色にすると白バックではほとんど読めないのでこれで勘弁)マフラー落としてしまったそうだ。まったく今世紀末はみんな色々起こるものだな。来年は合同お祓い大会か?。
クリスマスイブの昨日、John Cooper氏が亡くなった。20世紀は終わろうとしている。

12/26(火)2000 曇/雪
件のSpriteシール、いつも通販を利用しているThames新潟に問い合わせるとなんとあるとの返事が。拍子抜けするくらいあっけなく見つかった。早速注文することにする。
それはよかったのだがどうも走っていると、ごく微妙なのだがハンドルを左に取られる感じがある。ひょっとして事故の連続でアライメントが狂ったのだろうか。ということでまずタイヤの空気圧を点検してみる。すると左のリアだけ異常に空気が減っている。買ったばかりのスタッドレスだというのに。なんと1.0kg/cm2しかない。左のリアは以前も一輪だけ空気が抜けていたタイヤだ。
ジャッキアップしてタイヤを回しながらよく見るが、目で見て判る異常は感じられない。 ということでパンク修理剤を注入、取り敢えずはこれでいいかな。
しかしそれでもハンドルの微妙なズレは解消されず。これは本気でアライメントを疑ってみなければならないだろうか。

12/27(水)2000 曇/小雨
今日になって空気圧を測ってみると左のリアタイヤはやはり減っている。1.5kg/cm2。一日で4分の3になってしまった。
これはプロの手を借りるしかない、という訳で行きつけのガスステーションへ。水に漬けて調べてもらうとなんと原因はホイールのリムだ。リムとタイヤ内側の接触面によくよく見ると細かい泡が。パンク修理剤が効かないのも無理はない。ホイールの表面に錆があったりするとこうなることがあるそうだ。タダで貰った中古のホイールが悪かったのか。
ホイールを磨いてシール剤を使えば直りそうだというので預けて帰ることにする。スペアタイヤを初めてまともに見たよ。Made in Great Britainと刻印されたピレリ。それにしても色んなことが起こるものだ。でもアライメントの心配は取り敢えず忘れていいかな。

12/28(木)2000 曇/晴
今日は夕方から仕事なので昼間は時間がある。天気もまあまあなのでラジエターの液漏れ解消を試みる。液体ガスケットで原因の隙間を埋めてみようという訳だ。汚れを拭き取って水抜きパイプの付け根にガスケットを塗り込む。素人考えで効果があるか判らないけど取り敢えずやってみよう。
修理を頼んだタイヤを取りに行くともう少し点検するので待ってくれとのこと。ということでぽっかり時間が空いてしまった。これを機に、以前からの懸案である雨漏り対策を職場の駐車場にて行う。
周囲をテープと新聞紙でマスキングし、フロントグラスのウェザーストリップの隙間にシール剤を塗り込む。あとは乾くのを待つだけだ。完全に乾燥するには24時間を要するそうだが今夜は雨は降らないだろう。これで解消されるといいのだが。

液体ガスケット ウインドウシール

12/29(金)2000 晴
昼には今日の仕事は終了。預けたタイヤを受け取りに向かう。交差点手前でバックミラーにグレーのMINIが。MANABOOさんだ。私は右折のため右車線へ、MANABOOさんは左車線を直進。互いに手を上げて分かれる。とても気分がよい。
タイヤは結局ホイール磨き&シール剤で処理、バルブも交換したそうだ。これで大丈夫かな。昨日処置したラジエターの液漏れも取り敢えず解消したみたいだ。
夕方Thames新潟よりの宅配便が届く。開封してみるとなんとSpriteシールは前のと同じ色違いではないか!。これはもう作るしかないかな。取り敢えずもう一度探してみてもらうことにする。

12/31(日)2000 曇/小雨
20世紀最後の日、仕事のため中国山地の山中へ向かう。江の川上流の島根県桜江町は「風の国」というリゾート施設。私はここで新世紀を迎えることになるのだ。
朝9時、軽い点検の後松江発。修繕したタイヤの空気圧正常。ラジエターの液漏れもなし。出発時距離計13,726km。 大晦日ということで道も空いており快適なドライブ。11時半には「風の国」着。到着時距離計13,858km。冷たい雨が降ったりしていたので車体はとても汚れている。
しかしタイヤを直したにも関わらずハンドルのセンターの微妙なズレは解消されていない。車高が狂っているのだ。フロント左のタイヤとオーバーフェンダーの間は指三本。しかし運転席側は指二本強しかない。雪道に備えてハイローで車高を上げたのであるが、ズレが出てきたらしい。さあどのタイミングで修正しようか。

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