東へ西への日々
08/04-08/13/2000

08/04(金)2000 晴
取り敢えずの仕事も片づき、取り敢えずでない仕事は持ち越し、明日から夏休み。
東京へ行くぞ。目的のひとつはこんなに暑い夏にMINIで長距離走るとどうなるか、ということの実験である。
おととい8月2日は犬のジョン30歳の誕生日であったのだがこの日犬のジョンのMINIが来てからの走行距離めでたく2,000km突破
そして今日、MINI LOVER'Sの個人売買掲示板を読んでくれた方からステアリングハンドルを受け取る(犬のジョンのMINIのステアリングハンドル中央には「MINI」ロゴのバッジが欠落していたのだ。犬のジョンのMINI/内装参照)。
明日の出発を前にトランクゲートバッグの補修を行う。このバッグはマジックテープをトランクリッドに両面テープで貼り付ける方式になっているのだが、その両面テープの接着剤がここんとこの猛暑で溶けてすぐはがれてしまうようになっていたのだ。両面テープの接着剤をシールはがし溶剤で溶かしてより強力な耐熱性のあるテープに貼り替える。
そしていよいよステアリングハンドルのロゴバッジを取り付ける。ステアリングのキャップを外してそのまま入れ替えたらあっという間に完了。作業時間60秒くらいか。これでなんだか寂しかったハンドルが充実。やっぱりこの時代のMINIのロゴはいい感じ。これで1991年の何の変哲もないMINIをそのままに維持するという犬のジョンの目標に近づいた。

ステアリング

という訳で楽しくなって晩飯の買い物に出掛ける。エンジンはとってもいい調子。ただローギアが最近入りにくい。これはオイルの汚れによるものなんだろうか。まあ明日犬のジョンがMINIを購入した京都のMINI@RollingHillsでオイル交換するのだから相談してみよう。長距離ドライブにも何の不安もない。
と、とっても朗らかな気分になっていたらここでひとつ落とし穴が。買い物に行ったショッピングセンターの屋上駐車場を出るときに、段差をカバーする鉄板に底をぶつけてしまった。左後ろのタイヤ付近からゴツンという音。どこだろう、マフラーかな。この段差は気にはなってたんだけど以前は平気だったので油断していた。どうも斜めに乗り越えた方がいいみたいですな。まあ以前のガリガリガリよりは精神的ショックは少ない。
さあ明日は出発だ。

08/05(土)2000 晴
早く出ようと思っていたが結局松江発10:10出発時メーター8,253km
まず米子に向かい、米子から米子道に乗る。
米子道は結構キツイ。長い登り坂が沢山あり、片側一車線の対面通行なのでスピードが乗らない。あとワダチの深いことこの上なし
そして中国道へ。時節柄結構混んでいる。
120km/hで巡航。何の問題もない。
水温計は赤と白の中間あたり。高めだけれど安定している。こんなものだろうと思いながら走る。
それにしても暑い。勿論基本的には冷房は点けない。ただしあまり窓を開ける訳には行かないので水温計をにらみながらたまに入れてみたりする。
15:00、京都のMINI@RollingHillsに到着。距離メーター8,593km。
早速オイル交換及び一通りの健康診断。気になる点はすべて診てもらう。
結果異常なし。1速の入りにくさは元々硬めでそういうものであるとの由。
入りにくいときはクラッチを踏み直すとよいと教わる。
7/30の点検でクーラントを足した話をしたところ、あまり知られていないが実は重要ということを教わる。
曰く、クーラントには「アミノ酸系」と「非アミノ酸系」の2種類があるとの由。
アミノ酸系」のクーラントを使うとラジエター内に白い物質が付着し、パイプの目詰まりの原因となるらしい。必ず「非アミノ酸系」を使うべきとのこと。
この2種の別については量販店の店員などは知らないことが多いので、迷ったら一番手っ取り早いのはメルセデスのディーラーに行き、「あまりない方の奴」と言うことだそうだ(但し高いそうだけど)。
こんなとこでもMINIってマイノリティなのね。
17:00、すべての作業が終了し、店を後にする。
今暖めてますからオモテに回します」という店の人のコトバが印象的だった。MINIはそういう車だ。
再び高速道路へ。東へと向う。やがて日も傾き何やら天気もあやしくなってきた。夕焼けの上を暗雲が覆い、雨がパラつく。
だんだん疲れを感じる。目が明らかに疲れているしステアリングを握る手は振動でしびれ気味だ。
結局浜松まで走って宿を探すことにした。高速降りたのが20:30くらいか。
しかし見知らぬ夜の街で宿を探すのが容易である筈がない。しかも何やら高校生のイベントがあるそうでホテルは何れも満室
結局一時間ばかり浜松の町をさまよったか、諦めて他を当ることとする。
国道1号を東へ向い磐田をパスして掛川へ。駅前のビジネスホテルに空きを見つける。
宿に入ったのは22:30であった。体はくたくた。メーターは8,920km。
本日の走行距離667km。給油は2回。ほんとにフュエルタンク小さいのね。

08/06(日)2000 晴
9:15掛川発。東京まで200数10km、高速使うとあっという間だし高速は最初はよいがとにかく疲れるということが昨日の経験でよく判った。
一般道を気楽に走ることにする。
1号線で焼津へ。そこから150号線に。海のそばを走りたかったのだ。
静岡市内で「登呂遺跡」の看板を見かけ、ふらりと立ち寄る。
木々が生い茂る中に再現された竪穴住居が立ち並び、勿論本物の跡も発掘中の箇所もある。中々よい感じの公園であった。
静岡から清水まで、150号線は海沿いの真っすぐな道をひたすら走る。太平洋はやっぱり広い!

登呂MINI 海沿いの直線 太平洋とMINI

MINIはひたすら東へ東へ。道中勿論窓は全開だ。潮の匂いや魚の匂い、場所によっては工場のケムリの匂い、空気を感じることが出来るのが窓全開ドライブの楽しみだ。
やがて富士市へ。残念ながら富士山は見えず、通過する。
そして行く手に控えるは箱根だ。
箱根の山は天下の険。1,000ccのMINIで無事越えられるだろうか。
高速に乗ってしまうか迷ったけれども思い切って進むことに。
箱根の山を登る。ベースは3速で60km/h。まあ大丈夫でしょうという感じだ。
8月初めの日曜日、家族と荷物を詰め込んだワゴン車やRV車も多く、流れも遅いから平気平気。
箱根峠のてっぺん、道の駅で休憩。ここまで上ると流石に少し涼しい。天気はずっとカンカン照り。
山を下りると待っていたのは渋滞だった。
その後小田原から小田原厚木道路に乗り東名へ。
ここでも渋滞
マニュアル車で渋滞は辛い。特に左脚だんだん力がなくなってくる
そして何より暑い。クーラーも掛けられないし。
やっとのことで東京に降りたのが18:00頃
高円寺に暮らす友人Kを訪ね、まず銭湯に行って食事をする。
そして代々木に住むA夫妻の元に。東京では何時も世話になっている。
山手通り沿いに「24hコイン洗車場、駐車のみもOK」なる所を見つけMINIの宿とすることにする。
23:40、メーターは9,216km。
本日の走行距離296km。
やはり一般道は楽しかった。

08/07(月)2000 晴/曇/雨
24h人の出入りするコイン洗車場での駐車はやはり不安なので、近所にコインパーキングを見つけて動かす。
中央に入れると触媒の部分をフラップ式の車止めにこすることが判明。
しかしそこは車幅も狭いMINIのこと、右端に寄せればこすらずに済む
一定時間が経つとフラップが上がって出られなくなる。このフラップはどうやらバネで高さを調整するようになっているらしい。

ココが当たりそう 高さ注意

08/08(火)2000 曇
A氏とともに千葉へドライブ。
チバリーヒルズこと千葉市緑区あすみが丘を見に行く。
プラスチックモデルの様に安っぽいパーツで構成された高級住宅街。超高級な邸宅も建売。ショートケーキハウスの延長。
しかも回りは普通のイナカの町なんだ。そっちの方がなじんでていいな。
代々木帰着時メーター9,377km。
納車から3,000kmを突破
本日の走行距離約160km。

08/09(水)2000 晴/曇/雨
昼間はまったく動かしてやれなかったので夜、ちょっとだけ走る。
山手通りから青梅街道へ中野あたりまで。
夜の東京はみんな飛ばすねえ。そしてドイツ産の高級車が多い(これは夜に限らず)。
約10kmのドライブ。帰着時メーター9,387km。

08/11(金)2000 晴
ちょっとエンジンを回してやろうと思い、都内を適当に走る。
東京の道も確信を持って走れば怖くない
しかし環七なんかの渋滞は辛いね。排ガスで気分悪くなりそうだ。
特にトラックが目の前に来て黒い煙やら白い煙やら吐くと。前も見えないし。
帰着時メーター9,424km。

08/12(土)2000 晴/曇/雨
今日は松江への帰路につく日だ。
12:48代々木発。職場の先輩N氏と会う約束なので東麻布へ。そのまま横浜へ行って飯を食う。
自動車によるデタラメな旅の楽しみはこんな所だ。思ってもいなかった所にいつの間にか行っている
結局横浜を発ったのは17時頃
16号線を北上し、東名町田から東名に乗る。
乗ったとたんに。やがて本降りになってくる。
サービスエリアに寄ってリア・クォーターウィンドウを閉じる。
そして渋滞。止まってしまう程ではないが、細かくギアチェンジしながら走る。
やがて、アクセルを踏む右脚の腿が痛くなってきた。
21時も回ったので静岡で降りる。また静岡県か!
静岡駅の近くに宿を取る。
到着時メーター9,662km、21:50ごろ。
本日の走行距離238km(たった!)。

08/13(日)2000 晴
午前9時静岡発。
ただ真っ直ぐ帰るのも面白くないので名古屋のトヨタ博物館に寄ることにする。
今日も暑くなりそうだ。リア・クォーターウィンドウを開け放して走っていると横風を巻き込んでうるさい。
早々にサービスエリアに入って閉める。
やがて浜松ナンバーのMINIを発見。イマドキな感じの青年二人が乗ってたぞ。

浜松のMINI

若干の渋滞を越えて名古屋で高速を降り、12時トヨタ博物館到着。
ここには19世紀末、自動車誕生以来の欧米、日本の自動車が沢山展示されている。
見学して判ったこと、昔の自動車はデカイ!。その上背も高く小山の様だ。
展示を見ていくとだんだん小さくなっているのが判るけど米国車ってやっぱり大きいね。
そんな中、私が興味を持つのはやはり何故か小さな車ばかりだ。
MINIの祖先、オースチン・セブンもあるぞ。
一際小さなあの車はフィアット500トッポリーノではないか。
日本車のゾーン1950〜60年代のコーナーは小さく楽しい大衆車がいっぱい。
私が学生時代住んでいた高円寺のアパートの大家さんが乗っていたスバル360ももちろんある。

seven topolino スバル360

たっぷり2時間見物し、14時に博物館発、名神高速へ。
横風さらに強し。車体は右へ左へフラフラと、クォーターウィンドウは吹っ飛びそうだ。早々にサービスエリアへ、窓を閉める。
盆休みで混雑気味の中どんどん走ってゆくとやがて滋賀県へ。
16時半、草津PA前にて距離メーター10,000km突破!。その途端渋滞にはまる。
その後京都大阪兵庫を抜けて岡山県へ。
日は傾き、右脚腿に痛みを感じる。右手にも若干の痺れが。給油を兼ねてSAで休憩。
米子道に入った頃にはもう真っ暗。
夜の対面通行は怖いものだ。特にトンネルは路肩がなくなるので狭くて怖い。
対向車の灯りで目は眩むし。
松江到着は21:30。距離メーター10,353km
本日の走行距離691km。給油は3回。
松江出発からのトータル8日間で2,100km
よく走った。

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