305への途上にて起こった予想だにしない出来事の数々
08/23/2002

08/23(金)2002 小雨/雨
8月24日はMINI乗りが待ち焦がれるClub 305 Annual Meetingなのである。一足早く今日から休みでありそのまま一週間の夏休みに入るので我がMINIに荷物を満載して12:55、霧雨の初台を出発したのである。まずは浦和にてクドウさんと合流した後FISCOに向かい、305が終了すれば島根県などに立ち寄りつつ鹿児島の両親宅まで走る積もりである。またまた1,500kmのロングドライブだ。初台出発時の距離計は31,149km。
一時間ばかりでクドウ家に到着。初めて見る青くなった穴ミニである。刷毛目の残る青い塗装は雨に濡れて落ち着き、意外にきれいだ。
まずは買い出しに行こうということになるが私は長い道のりなのでどうせなら例のいつの間にか少しずつ空気が抜けていく左リアタイヤをどこかの店で診てもらうことにする。買い物をしている間に修理は終わるだろう。てな訳でまずは給油した後適当な店を探し回ってB社系のタイヤ店へ。我が紺MINI穴ミニを駐車場に入れ、すぐ出来ると言うので店内で待つことにする。

青

すぐに順番が来たようで駐車場からピットに移すためバイト君が我がMINIに乗り込む。果たしてRの入れ方が判るだろうかといういつもの興味で我々は店内から様子を窺っていたのである。予想だにしない出来事が起こったのはそのときであった。我がMINIは駐車スペースに前進駐車していたのであるが、エンジン始動と共に何故か前進して輪留めを乗り越え、タイヤを陳列している台に衝突するではないか!。ピットから何人もの整備員が出てくるのを待つこともなく我々もすぐさま現場に向かう。どうやらニュートラルを確認することなくローギアに入ったままセルを回したものらしい。輪留めを一気に乗り越えたということはアクセルペダルも軽く踏んでいたのかも知れない。クラッチペダルを踏まずにエンジンを掛けるというのは常識はずれに思えるが、もしやマニュアル車であることに気づかなかったのであろうか?。

事故だ 事故だ 事故だ

我がMINIは右フロントを損傷し、バンパーフロントパネルフェンダーが歪み、右のオーバーフェンダーが脱落している。 修理代全額はもちろんであるが鹿児島への往復にレンタカーを借りることにしその料金を持ってもらうように話をつける。我がMINIは手近のTurtle Tradingに入院させることにする。折角の長距離ドライブの楽しみを奪われるのは残念であるが、ハンドルを目一杯左に切るとタイヤが潰れたフェンダーに干渉する状況であるため長距離の自走は不能と判断したのである。クドウさんの穴ミニの先導で傷ついた我がMINIを運転し所沢のTurtle Tradingへ。ものはついでなので塗装が大分傷んでいるルーフの再塗装も頼んで預ける。勿論その分の費用は自分持ちである。

Turtle Trading

ということで走り出そうとしたらいきなり足を引っ掛けられて転んでしまったようなどうにも納得のいかない状態ではあるが、まあ気を取り直してクドウさんの穴ミニに同乗してFISCOに向かうことにする。クドウさんの工具類や七輪、フロアジャッキに寝袋や私の旅行荷物で車内はいっぱいである。てな訳でもうすっかり暗くなって雨も大雨ではないが本格的に降っている中、ようやく出発である。今回は一般道でFISCOに向かい、適当な場所で夜を明かして6:00のゲートオープンに備えようという計画である。
ところが走り出したところで気になることが発生。というか最初から気になっていたのであるが、穴ミニは車高がちょっと低すぎてリアタイヤとフェンダーの間は指一本くらいなのである。つまりちょっとした拍子にタイヤが擦れるのだ。これはやっぱり上げた方がいいんじゃないかってことでコイン洗車場を発見してジャッキアップ。タイヤを外してクドウさん、ハイローのネジをスパナで回す。二人での作業は早いぞ。
さあこれでよし、と走り出すと何やら左のリアに何やらガクンと衝撃が。ははあきっとまた下がったのだなとそのまま走り続けると何やら嫌な匂いがし始める。一体なんでしょうねえと助手席窓から顔を出してみるとリアタイヤから白い煙が盛大に上がっているではないか!。そう、上げた筈の車高はすっかり下がり、タイヤとフェンダーがピッタリと擦り合わされているのだ!。慌てて運転するクドウさんに状況を告げ、コンビニに駐車場に避難。さっきから5分も経たないうちにまたジャッキアップ。車高をだいぶ高めに調整したのである。今度もまた走ると左リアからガクンと。また指一本分に下がったようですがまあ当たってはいないので取り敢えずなんとかなるでしょうってことで歩みを進めることにしたのだ。

干渉

青梅、高尾、相模湖を経由して取り敢えずの目的地である道志の道の駅を目指す。はどんどん激しくなってくる。MINIのヘッドライトはあまりにも暗い。相模湖から「道志みち」なる道に入っていく。曲がりくねった細い山道、夜、激しい雨。これ以上はない最悪の状況の中穴ミニは進んでいく。助手席は当然のことながら運転感覚が掴めないのでとても怖い。
さあ当面の目的地までは20km位だぞ。と、ここでまた左のリアから音と衝撃が発生したのである。しかもこれまでになく激しい。窓から振り返るとまたまたすざまじい白煙とゴムの焼ける嫌な匂い。

雨の夜の峠にて ハイロー折れた

クドウさんはすぐさま丁度曲がり角にあった外燈の下に停車。雨中の夜細い山道の曲がり角でまたしてもジャッキアップである。追突防止にランタンを置くが効果はあるのだろうか。ジャンパーのフードを被って雨を避けながら暗がりでタイヤを外し、懐中電燈で照らしてみるとなんとハイローの先端が折れている!。これは一体どうにかなるのであろうか?。このままこの山で朝になるのを待つのか?。クドウさんは取り敢えず折れた先端を探しに行くが到底見つかる筈もない。とにかくまあなんとか走れるようにしなきゃなのでクドウさんはハイローを最大に伸ばし、折れた部分を無理矢理フレームに押し付けたのである。タイヤを付けてみるとなんとか大丈夫そうなのでそのまま20〜30km/hで走行、だましだまし走ってなんとか道の駅に到着したのである。到着は日付が変わる前であったろうか。当然のように誰も居ないのである。
その後山中湖畔に移動、幸い雨もやんだので道端にブルーシートを敷いて寝袋で寝る。かなり寒かったのだが980円で買った寝袋は意外に快適であった。この夜はビールの回りがだいぶ早かったような気がする。

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