MINI DAYで酩酊の日々
10/13-10/14/2001

10/13(土)2001 晴
いよいよThe 9th JAPAN MINI DAYである。前売り券を買ったので前夜から入場出来るという。耐久レースをやっているというのでそれを見ながら夜明けを待とうということにする。
7:07横浜発。出発時距離計22,624km。夜すぐに出られるように職場の近くに持っていってしまおうというのである。8:08渋谷着。コイン駐車場に駐めて仕事に向かう。
18:45、同行する友人Kとともに渋谷発。出発時距離計は22,649km。代々木から首都高に乗り、外環に入ってクドウさん宅へ向かう。19:38さいたま市のクドウ家着。ーキーミニに三人乗って近所のすかいらーくに食事に行く。MINIの後部座席に乗るのは考えると初めてではないか。判っちゃいたけどやはり意外に広いね。クドウさんは今日休みだったので洗車をしたが途中で力尽きたという。洗車に使ったのはなんとママレモンだ。
クドウ家でお茶をいただいて21:30いよいよ出発だ。距離計は22,686km。東北道から北関東道に乗り継いで茂木に向かう。道が混むこともなく二台で快適なクルーズだ。東北道の蓮田SAで給油。茂木往復はどんな燃費をもたらすか楽しみだ。
北関東道終点で高速を降り、一般道を茂木に向かう。ツインリングもてぎの地図と去年行ったクドウさんの記憶が頼りだ。道のりは意外に長く、これでいいのだろうかと何度も思いながら迷うことなく順調に北ゲートに到着。sinopapaさんが地元ナンバーの原付に乗って、チケットを持たぬクドウさんにチケット渡しにやって来る。sinopapaさんは耐久レースを手伝っているのだ。自分のMINIのアクセルワイヤーレース車両に貸しちゃったらしい。私予備のワイヤー持ってますけど考えると1,0001,300ではワイヤー違うんだった。

夜のツインリング
すみません何も走っていない瞬間でした。

sinopapaさんの先導でパドックに向かう。何台ものMINIやなぜかポルシェの団体その他諸々の車両が照明に浮かび上がる。独特の非日常的な雰囲気だ。そしてコース上にはヘッドライトを点けて疾走する何台ものMINI。暗闇に排気音が響き渡る22:35茂木着。距離計は22,842km。クドウ家から二時間で到着だ。
とりあえずレースを見ようと三人でメインスタンドへ。とても寒く人も殆ど居ない。毛布を敷いて椅子に座りビールを飲む。クドウさんは早くも使い捨てカイロで燗を付けた日本酒の封を切った。何の情報もないのでレースがどんな展開になっているのかまったく判らないのであるが、まあそこは雰囲気で。寒い夜にスタンドにうずくまってレースを見ているとなぜだかイギリスの若年失業者になったような気分だ。
しばらくはそうしてレースを見ていたのだが寒さに耐えきれずスタンドを降りてパドックへ。みかん箱先着組が駐車場でキムチ鍋を作っているらしいとの情報をsinopapaさんから得る。「ここは公道ではないから構わないのだ」と言いながら飲酒運転二台で移動すると駐車場はまったくの暗闇であった。わすかにヘッドライトに照らされるMINIの姿を頼りにみかんの人々の元に辿り着く。暗闇に人が集まっている気配。
誰だ誰だと言いながらキムチ鍋の椀が差し出される。鍋は既に終盤のようでうどんが入っている。暖かくてありがたい。その場にいたのは会長の鱸さんケロさんてつたろさんなどなど。酔っているので誰が誰でもどうでもよい気分である。クドウさんは日本酒を私も寒さをしのぐためにウイスキーに手を付ける。なんだか異常に楽しくだんだん訳が分からなくなってきた。クドウさんーキーミニ赤耳(「305の出会いの日々」参照)を自ら蹴落とすし私は私でケロさんをにそそのかされてテントにダイブする始末(おそらく、たぶん。記憶が定かでない)。こうして茂木の夜は更けていく。

10/14(日)2001 晴
MINIの車内で目が覚める。いつ眠ったものだか覚えがない。まばゆい朝日が差している。続々とMINIの台数が増えていく。takaさんnagaさんもやってきた。ほほおこれがKADか。クドウさんは冷却水が漏れている北海道仕様のクーラントを注ぎ込む。私も我がMINIを調べてみると減ったいたので(たぶん蒸発分)希釈済みクーラントを足しておく。

冷却水を足すクドウさん 昏倒中
左:日本酒ではない何かをラジエターに注ぎ込むクドウ氏。 右:あまりにも眠いので地面に眠る私(写真:みかん箱館山支部)。

今回私とクドウさんはみかん箱のクラブサイトに寄せてもらうことになっている。九時半頃クラブサイトに移動。沢山のMINIが並ぶ。もはや見慣れたイベントの光景である。クドウさんとショップ村フリマを見て回る。どうもあまり買いそうなものがない。私はフロントグリルの予備が欲しいしクドウさんはメッキドアミラー(右)を探している。蹴落とした赤耳の代わりに付けるのだそうだ。
みかん箱サイトではさっそく居酒屋設営が始まる。nagaさんはsinopapaさんから入手したタータンのシートを早速取り付けている。160km/h巡航が普通というKADにチェック柄のシートはミスマッチだがどんなものを付けてもそれなりに様になってしまうのがMINIの素晴らしさだ。クドウさんの赤耳も然り。

nagaさんとシートとKAD
nagaさんご満悦のご様子です。

フリマスペースではJayさんとろみ〜さんが店を出している。なかなか充実した品揃えだがラジカセでスネークマンショーが掛かっているのはいかなることか。
居酒屋みかんでは早速酒盛りが始まるが私はもう酒いいやって感じになっていたのでお茶と水ばかり飲んでいました。シェフnaga氏はひたすら料理をし続けるクドウ氏は穴ーキー・ミニの車内外でひたすら眠り続ける。そう、イベントというのは基本的には殆ど何もしないのだ。それなのにこの楽しさはいったいなんだ。しかしミニ自転車は楽しかったね。305のときは芝生の路面でさんざんだったが舗装面だと乗りやすいぞ。歩いた方が断然楽だが。イベント会場での移動手段というのは各自工夫を凝らして面白いもので折り畳み自転車やキックボードはポピュラーであるが、キックボードでもエンジン付きや、自転車にカーゴをつないで子供を運んでいるお父さんもいる。

眠る男 takaミニ
左:何をされても眠り続けるクドウさん。 右:一燈フォグランプが素敵なtakaさんのAT。

カートをしに行くぞというので参加する。クドウさんは寝起きと宿酔いで訳が分からない状態だが。私はもちろん皆もほとんど初めての体験だ。もてぎでは1,500円で中学生以上なら誰でもカートが体験できるのである。考えてみりゃ後輪駆動の車もあまり運転したことがないぞ。
初めて体験するカートはまさにスポーツであった。ハンドルは重いし加減速でシートに背骨がガンガンぶつかり痛いことこの上ない。左足ブレーキは意外に難しくはなかったが加減速の加減が判らずラインを考える余裕もないし後ろを見る余裕もない。ジャンケンによるポールポジションだったのだが二台に抜かれ、追走したが三位でゴール。しかしこれは楽しいね。体力いるけど。

ヘルメットも初めて着けた。 誰が誰やら判りません。 この写真はtakaさんより。

携帯にJayさんから着信履歴。販売を委託していたCooper S透視図のタペストリーがなんと千円で売れたという。クドウさんが入場料を稼ぐぞと預けたナルディのステアリング五千円で売れたらしい。穴ーキーミニには私が人から譲り受けたものを譲り渡した純正ステアリングが付いている。もちろん現場で付け替えたのだ。

クドウさんとOne Day Museum Painted Mini
左:この人被写体としてはとても面白いですな。 右:この人も面白い被写体ですが参加できなかったのが残念。
しかしこうもMINIだらけだとだんだんどうでもよくなってきますな。一台一台見る気を失くす。

二度三度とショップ村やフリマを見て回る。やはり買いそうなものはない。二本で三百円黒ワイパーの山があったのでとりあえず購入して装着する。
クドウさんは目的のミラーが見つからず蹴り落とした赤ミラーをなんとフェンダーに付け始めた。視界はとてもよいそうだがなんとも珍妙な状態ができあがったのである。あ、そうそう。黙々と料理し続けていたnagaさんは今度は黙々と食器を洗っていた。

ねじ込むぞ。 一見ふつうに見える気も。

さあやがて夕方になりもっとも楽しみなフィナーレランである。一体何千台のMINIが集まったのか。丁度日が沈む時間帯。夕日に映えるMINIの隊列。ココではライトを点けるなとか左ウインカーを出せとかホーンを鳴らせとかアナウンスの指示はとても煩いが大勢で行進するのはなかなか楽しく晴れやかな気分。やがて日は落ち宵闇のウインカーは蛍の群だ。
それにしてもオーバルコースのバンクを低速で走るのはしんどいね。ハンドル押さえてなきゃなんない。と、ここで面白い出会いが。右隣の列を走っているのはニュータウンは我が駐車場の一本隣の路地にいつも路上駐車しているMINIではないか。テールに「長老」なる似顔絵ステッカーが貼られているのですぐ判る。隣に寄って走りながら話しかけてみる。と、大きなカメラが助手席から突き出される。運転しているのはMf誌デイブ氏ではないか。助手席の人物は長老・岩村氏であると後に判明。向こうも我がMINIを知っていたみたいだ。そうかこれで謎が解けた。あのMINIはデイブ氏と長老氏が共同で購入した「新黒ミニ」であったのだ!。

待機中大気中
クドウさんとともに走るぞクドウさん前傾

そんなこともあって楽しいイベントであった。18:30頃、すっかり日も暮れみかん星人たちとは北ゲート前で別れ(彼らは宿泊するのだ明日が休みとは羨ましい)、クドウさんとともに茂木町内の温泉に向かう。草臥れたし汗もかいている筈だし一風呂浴びて飯食ってから帰ろうというのである。ちょこっと迷ったりしながら(しかしクドウさんの勘はたいしたものだ流石プロドライバー)到着。茂木健康温泉という非常にストレートな名前の施設でホテルに併設されている。
さあ入るぞと着替えを持って入り口を入るとなんとボイラー改装中だとかで湯の温度がとても低いという。聞くと40度ないというではないか。それは流石に低すぎる。
という訳でやむなく風呂は諦め隣のホテルで飯を食ったのであった。この食事がまたたいへんで殆ど一日眠りっぱなしで何も食べていなかったクドウさんはの調子がおかしくなってしまい殆ど口を付けることができなかったのだ。
20:40茂木発。距離計は22,878km常磐道の方が入口が近そうなのでそちらを選択。SAで休憩。クドウさんは眠い眠いと言っている。
クドウさんは外環へ、私は首都高へ。サラバである。
高井戸で首都高を降りて給油。友人Kを三鷹へ送り届けた後横浜着は00:37。到着時距離計23,089km。総走行距離は465kmであった。流石に眠い。草臥れた。
しかしこれで大きなイベントはしばらくないと思うと寂しいね。

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