305の出会いの日々
08/24-08/26/2001

08/24(金)2001 晴
駐車場は未だ見つからないのだけれど、陸送された我がMINIが朝九時にやって来る。待ちかねた再会である。台風で大分汚れているけれど異常は何もなし。よかった。

積載車

取り敢えずモザイクモールなるデパートの駐車場に放り込んで電車で出勤。
夜八時半、早々に仕事を切り上げて帰宅。駐車料金は10時間50分で\3,300-。ああ高い。でも路上駐車はしたくない。我と我がMINIはこれから富士スピードウェイで開かれるCLUB 305 THE 23TH ANNUAL MEETINGに向かうのである。まだ見ぬMINI仲間との数多くの出会いが待っている。
ところが問題発生。メーターランプが点かない。まあこのまま行くかとも思うがコンビニの駐車場で降りてみるとテールランプが点いていない。これはまずい。この状態で夜間走行は自殺行為だ。紺色の我がMINIは闇に紛れてしまうだろう。取り敢えずヒューズを見てみる。暗いので一本ずつ抜いてマグライトで照らす。異常なし。
どうせクドウさんに電話する予定だったので電話。クドウさんは八王子のばたばた@VANさんの家で飲んでいるらしい。私は合流しようかとも思っていたのだが。電話で話しながらもう一度点けてみると今度は何故か点灯。こりゃ接触ですね。ヒューズを抜き差ししたのがよかったのだろうか。何れにせよ私ゃ電気は苦手だ。

クドウさんはSTRATFORDの人たちと共に行くという。しおばたさんも一緒らしい。八王子インターに午前3時集合だそうだが、私は東名で行った方が圧倒的に早いので現地で合流することにする。眠ってから出発するか、到着してから眠るか、ちょっと悩むが後者を選択。23時横浜発。出発時距離計は21,244km。東名高速、車は多いが流れは速い。一時間ばかりで御殿場インターに着いてしまう。巡航速度は120km/h
ところがFISCOへの地図を忘れてきてしまった。折角昼間に印刷したのに。ところが昼間見た記憶だけで迷いもせずに着いてしまった大したものだ。FISCO入口のちょっと手前、富士霊園の入口付近に車を停める。到着時刻は25日00:25。距離計は21,342km

08/25(土)2001 晴
今回はMANABOOさんおすすめの寝方を試してみた。後部座席に横になり、倒した助手席の背もたれに脚を載せる。こりゃ確かにだ。しかしなかなか眠られず。なんたって寒いのだ。半袖しか用意していなかったので車内に常備してある飛行機の機内用毛布を被る。
富士霊園正面はちょうど東名方面からと中央道方面からの車が合流する場所だ。3時頃から徐々にMINIの団体がやって来る。静岡沼津岐阜三重名古屋大阪京都広島八王子品川練馬横浜川崎湘南などなど各方面から続々と集結していく様子が見て取れる。
しかしクドウさん達一行がなかなか現れない。4時半頃には到着予定だということだったのだが。6時過ぎにクドウさんから電話入る。後で聞くと集団迷子になっていたらしい。間もなく到着ということなので合流に備える。集団MINIが多数やって来る中何を目印にするべきか。しおばたさんのハッチバックしかないだろう。後ろから見るとハッチの線はかなり目立つ筈だ。
やがて現れたMINIの集団。何やら八王子ナンバーが多い。と、通過した黒屋根白MINIの後ろ姿は間違いなくハッチバックだ。そして隊列最後尾にクドウさんの穴ーキー・ミニ(札幌ナンバー)。すかさず合流する。朝日差すFISCOに隊列を組んで入場したのであった。

三台
下手より、犬のジョン号穴ーキー・ミニしおばたさんの熊猫号。

しおばたさんとは初対面。写真で見た通りの顔をしているぞ当たり前だ。ハッチバックの熊猫号。そうかハッチバックはリアウインドウが一回り小さいのだな。しかし熱線が無いのは曇ってたいへんそうだが。ダブル出しのマフラーは貝にそっくりで愛嬌があるぞ。
そしてばたばたさんのバン。屋根のベンチレーターは速度が上がると自動的に手動で開くのだそうだ。
クドウさんしおばたさんとともにみかん箱の人たちの所へ行く。と、のれんさんが来ていてビックリ。昨日飛行機で来て火曜日に帰るのだそうだ。既に作業に掛かっているらしくつなぎを着込んでいるのれんさんはにこやかで人なつこい。
sinopapaさんにもお会いした。とても面倒見のよさそうな朗らかなおじさんだ。

のれんさん登場
下手より、のれんさんしおばたさん私クドウさん(撮影:みかん箱)

クドウさんとフリマを見に行く。のはいいのだが遠い。メインスタンド裏の駐車場からはスタンドを降りてトンネルをくぐり延々と歩かなければいけない。
クドウさんはノーマルマフラーの中古右のドアミラーを欲しがっている。今のマフラーは騒々しいので替えたいのだそうだ。フェンダーミラーでは右側が見にくいのでドアミラー付けるんだって。私は私のと同じフロントグリルがあったら買う積もりだ。予備!
なかなか狙いの物は見つからないが、色んな物があるので見て回るがれだけでも楽しい。でも思ったより大規模じゃないね。まだ時間が早いからか。
と、フリマで店を出している中にクドウさんが王様さんを発見。王様は背が高く戦国時代の鎧を着たら似合いそうだ。足軽隊の隊長って感じね。水色のクラブマンエステートに鎧を着て乗って欲しい。
と、隣の店からご婦人に挨拶される。TOTOさんだ。なぜかビーズのアクセサリーを売っている。フリマって何でもありなのね。なんたってフリマだから。

ショップ村を物色した後STRATFORDの人々が陣取っている場所に行き、芝生に横になる。ベンチ上には先客ありにつき。
すぐ横のコースでは何台ものMINIや他の英国車が爆音を響かせて走り抜ける。爆音を聞いていると不思議に眠くなるのだ。

ベンチ上の先客達

その後またフリマに行く。まずは焼きそばとビール。早朝から行動しているので時間感覚がおかしい。もう昼過ぎな気がするが実際には10時前だ。
フリマで誰も欲しがらない黒ワイパーを発見して購入。二本で200円也。グリルのサイドモールも。二つで100円。グリルは好適なのがなかったので300円が総購入金額である。小学生みたいだ。
クドウさんは赤い右用ドアミラーを購入。マフラーは気に入ったのがなかったようだ。

戦利品

駐車場にて早速穴ーキー・ミニに赤ミラーを装着。元の穴にネジ止めするだけなので簡単だ。右側はフェンダーミラーとドアミラーの両方が付いた状態になる。何だか変だぞ。クドウさん、運転席に座ってみるがフェンダーミラーにはドアミラーが映っているという。フェンダーミラーを外すことを決意。ジャッキアップしてタイヤハウスに手を入れて外す。これで右側ドアミラー、左側フェンダーミラーの新・穴ーキー・ミニが完成した。しかしフェンダーミラーのはどうするんだろう。錆びるぞ

赤耳01 赤耳02

14時頃、STRATFORDの陣地でMINI NET-OFFが開かれるというので行く。まだあまり動きはなく、バーベキューの残骸の炭火と肉が残っているのでクドウさんと勝手に焼いて食べることにする。色々やってみるが炭火の温度がなかなか上がらない。金網の肉を炭火に直接乗せて燻製風に低温調理することにする。これが下手に焼き肉するより旨かった。調子に乗って二人で何時までも焼き続ける。と、やがて人が集まり記念撮影。撮影はロデムさん

MINI NET-OFF
撮影:ロデムさん

ということでそろそろ解散の雰囲気。クドウさんはSTRATFORDの人たちとホテルに泊まるというがもう満員だそうだ。sinopapaさんたちがキャンプ場のロッジに泊まっていて大丈夫だというので泊まらせてもらうことにする。
sinopapaさんのれんさんと駐車場で抽選会が終わるのを待つ。sinopapaさんがフリー走行に出場した際のビデオを見せてもらいながら。sinopapaさんは元メカニック。95年式tartanに大いに手を入れて乗っている。フリー走行出場者のレベルのばらつきに憤慨して二度と出ないぞなどと言っているけどきっとまた出るんでしょ。

ようやく抽選会が終わりsinopapaさん、たかさんnagaさんとともに移動。たかさんは89年式のAT、nagaさんはシルバーの1.3iに乗っている。しかしnagaさんの車は代車なのだ。ホントはKAD Twincamに乗っているのだが直前にミッションいかれて入院中なんだって。試乗を楽しみにしていたのれんさん大いに悔しがっている。のれんさんは我がMINIの助手席に同乗。何れのMINIも荷物満載なのだ。特にsinopapa号。

sinopapa号荷物満載
sinopapa号荷物満載。助手席の黄色いのはジャッキより便利なスロープ。

山中湖畔のキャンプ場に入ると満車状態の駐車場に名古屋ナンバーのMINI四台発見。MK1とかmigliaとか凝ったMINIばかりだ。sinopapaさん早速お友達に。
再会を約して風呂と晩飯に出掛ける。nagaさんは代車号で、後の四人は我がMINIに乗る。村営の温泉施設は満員であった。行列して入る。しかし私は自分が居るのが何県の何村か全然判っていない。sinopapaさんが使ったタオルをウエスにとしきりに呉れたがるのでもらう。

ファミレスで食事の後キャンプ場に戻る。たかさんは明日は家族サービスだってんで帰っていった。名古屋の二人を迎えてnagaさんが炭火を熾し1,000円で買ったというマグロを焼く。私は手伝って火を扇いだりしながら炭が燃える様子を見ている。火を見るのはいつも飽きない。しかしnagaさん学生時代は探検部に入ってましたって風情であるがこの人が高速道路160km/h巡航のTwincamに乗っているとは人は見掛けによらぬものだ。

マグロはそんなに旨くないということで意見が一致。皆大分草臥れているので零時前にはお開きとなり寝る。寒いのでsinopapaさんのジャンパーを借りて着込み、毛布を被る。あっと言う間に寝入ってしまった。

08/26(日)2001 晴/曇
朝6時前に目が覚める。そんなに早く起きる必要は何もないのだが。やがて犬の散歩が習慣というsinopapaさんが起きてくる。のれんさんとnagaさんは熟睡したままだ。
コーヒーを飲んでいると名古屋組のメカ担当という人がやって来てsinopapaさんと話し込む。私は取り敢えず始業点検。水もオイルも異常なし。タイヤ空気圧は1.8kg/cm2くらい。やっぱり寒いんだな。
のれんさんnagaさんも起きてきて出発準備をしていると名古屋組メカ担当はフリマでゲットしたタコメーターをあっという間に装着してしまう。うーむただ者ではない。MK1もただ者ではない。

名古屋のみなさん
sinopapa号越し名古屋のみなさん。

ということで出発。のれんさんは樹海の入り口で降ろしてくれなどと言っているが、フリマで買ったバケットシートメーターパネルを持って樹海に入る積もりだろうか。まあそれはただの冗談なのでnagaさん提案の自動車博物館に向かう。目的は自動車ではなく零戦。個人所有の零戦が期間限定で展示されているんだそうだ。なんと実際に飛べる機体らしい。

ヤマト運輸にて
途中のれんさんバケットシートなど発送。
クロネコヤマトカラーのMINIってあったらどうかな。

ところがこれが遠かったというか何というか。例によって先導の代車号に付いていくだけなので場所は全然判っちゃいないのだがどうにもなかなかかなりの高地らしくキャブが咳き込んでいる。アクセル踏むとボコボコボコって感じで全然吹けない。そうかキャブ車で高地に上るとこうなるのね。でもnagaさんもインジェクションなのに全然吹けないって言ってたぞ。えーとどういうメカニズムなんだっけ。なんとなく判るような気もするが誰かわかりやすく解説してください。
ということで博物館に到着。駐車場には何台かのMINIも駐まっている。自動車を展示している本館を横目に別館に。倉庫のような建物の中に零戦はじめ旧日本軍のものを中心に機体やエンジンが犇めいている。
のれんさんsinopapaさん早速星形エンジンの仕組みを解読。うーむマニアックな人たちだ。いくつかのエンジンの下には段ボールやトレイが敷いてあり漏れるオイルを受けている。ということはオイルが入ってるってことだな。動かせるようにいじってるんだ。

B29エンジン
B29のエンジンを覗き込むのれんさん。「これならオレ整備出来るぞ」。

飛行機だけで満腹になってしまったので本館は見ずに出発。ところでMINIが停まっていた駐車場に冷却水が大量に漏れた跡があったぞ。あのMINIはどうなったろう。
帰りは皆と一緒に中央道を選択。sinopapaさん相模原のヨーロピアンエースに寄るというのでご一緒することにする。通り道のようだし。sinopapaさんがなぜヨーロピアンエースに寄るかというと、天張りを支える部品が折れてしまい頭上に天張りが下がってくるんだって。フリー走行の後遺症らしい。窓を開けて高速で走ると車内の空気が吸い出されてそんなことになるんだそうだ。
途中大混雑の談合坂でsinopapa号と代車号が給油。のれんさんが我がMINIにみかん箱ステッカーを貼ろうとするので必死で阻止。外には何も貼らないぞ。ってな訳で自ら燃料タンクに貼る。「あーあ貼っちゃった」とnagaさん。貼るとどうなるんですか?。

みかん箱ステッカー

nagaさんとはここでお別れ。大渋滞の中央道を抜けてのれんさんも乗ったsinopapa号と二台でヨーロピアンエースに向かう。sinopapa号流石に速いね。低速トルクがある感じ。ついてくのがやっとだ。
ヨーロピアンエースにてsinopapaさん天張り固定部品をゲット。更に中古タイヤも探してもらったが合うサイズがなかった。なぜタイヤかというとフリー走行でタイヤが熱ダレを起こしていつバーストしてもおかしくない状態だったんだ。
のれんさん色々と中古で欲しいパーツがあるらしい。頼み込んで倉庫を見せてもらう。三階の倉庫はがらくたの山であり宝の山であった。黒格子グリルも沢山あるし純正ハンドルも沢山あるぞ。はい、私の目はどうしてもそういう方向に行ってしまうのですね。私が欲しがるような純正部品はだれもが外してしまうので中古がいっぱいある筈なんだ。

その後二台で道に迷ったりしながらも一緒に食事して別れる。「ネットで会った人に今まで悪い人はいない」とsinopapaさん。素晴らしいことだ。私の場合も今のところそうだな。
給油して帰宅。24.6l給油で燃費は11.91km/l。高速走行もそんなに長くなく渋滞や坂も多かったので思ったよりよくない。
閉まるギリギリの0時を待ってショッピングセンターの駐車場に入れる。距離計は21,542km。こうして長い二日間は終わったのである。とても草臥れた。とても楽しかった。

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